下書き保存の人生

モラトリアムとわたし

毎朝のこと


6時30分、けたたましいアラーム音で無理やり起きる。
彼も目を覚まして、おはようのキスをする。
私を布団から出れないように、けれど解けるような強さで抱きしめてくれる。
毎朝そのぬくもりが大好きで、あと10分だけ、と甘える。

6時40分、最終アラーム。
頭を撫でてくれるのが合図で、布団から抜け出す。
メイクして、髪の毛を巻いて、着替える。
彼の寝息をBGMに、呼吸を合わせて身支度。
最近は新しい化粧品を買う気になれなくて、ずっと同じものを毎日使っている。
自分の家からドレッサーを持ってこれたら、もう少し幅のあるメイクができるかなあなんて思う。
けど、保守的だから変えることできないね、きっと。

7時、朝ごはんとお弁当を用意する。
昨晩のおかずをお弁当箱に詰め、パンと暖かい飲み物をいただく。
この頃彼が起きてきて、キッチンで後ろから抱きしめてくれるのが、毎日のハイライトです。すごく好き。

7時15分、家を出る5分前。
ゴミ捨ての用意をして、行ってきますと声をかける。
何をしていても必ず玄関まで来て、抱きしめてキスをして、「いってらっしゃい」と手を振ってくれる。
仕事、全然キツくないけど頑張れちゃうね。
この、いってきますの時間を彼も大事にしてくれているようで、私の好きなところを聞くと「いってきますって手を振る姿が可愛い」と言ってくれる。
もう3ヶ月続けているけど、これからも続けようね。


なんてことない、代わり映えのしない毎日の朝の様子だけど、絶対に無くしたくない大切な時間。
ちゃんと努力して、頑張って、守っていこうね。

いつまでも甘えないように、思いを1人にしないように。