つながる


ああ、なんて皮肉なものか
今日3月11日にLINEの不具合が起きた

私は友達が少ないから彼氏以外とLINEをする機会がない 
そして彼氏はあまりLINEをするほうではな(くなった)い
よって、真っ盛りの高校生の弟に「LINE使えねーマジだりー」と言われるまで気が付かなかった

皮肉だ、ね


3.11の当日
私はブックオフで立ち読みしてて、グラッときた途端上から本が落ちてきて走って外に出た 
電柱が揺れていてああこれは大変だと冷静でいたけど、ひとりぼっちだということに気づいて涙が溢れた

とりあえず家に帰ったけど誰もいなくて、誰か知っている人に会いたくて、弟を学校に迎えに行くことにした

校庭で待機していた弟に会ったが、2人で帰るのは怖くて同じマンションの子供たちと一緒に誰かの親が迎えに来るのを待った

マンションに戻ったけど、室内にいるのが怖くてエントランスでみんなと過ごした
私はじっとしていられなくなって、自転車で街を走り回った
物の置いていない人で溢れたコンビニ、同じようにマンションのエントランスに集まっている人々、まだ親が迎えに来ない子供がチラホラいる小学校の校庭、そして、行き交う人々の不安げな顔
パパにもママにも連絡がつかず、おばあちゃんは車が出せないと言って会えなかった

日が暮れてきて、なんとか大丈夫そうだとみなが部屋に戻り出した 私たちは子供だけで不安だった
運良くママの仕事場の人で仲良い人が私たちを見つけてくれて、立派な豪邸に引き取られた
陽気なおばさんが「キャンドルナイトよ!」と言って暖かいご飯を食べさせてくれた
やっとホッとしたのもつかの間
テレビではあちこちの悲惨な状況が映し出された
依然パパとママに連絡はつかず、そのまま見るに堪えない映像から逃げるように布団を被って眠りについた

次の日にはママに会えて、夜のうちにパパから連絡も来ていた 本当にホッとした

神奈川県でこんなに怖くて不安な思いをしたんだ、東北の様子は計り知れない

とにかく知っている人に会いたくて、温まりたくて仕方なかった

原発の件は別として、地震という自然災害は誰を責めることもできない
小さな後悔が積もり、心に山を作る





そんな日を私は忘れたい
3月11日に一度、涙を浮かべて思い出すだけでいい
それ以外の日には忘れていたい
小さな幸せをかみしめて、日々の忙しさにしがみつくのでいっぱいいっぱいでいい

テレビを点けると異常に思い出させて息苦しくなる
目を閉じて心の中だけで思い出したい
そして他人を思う余裕が出れば少しだけテレビを点けたい  





LINEの既読というシステムは、東日本大震災から発案されたらしい
話を聞いているよ、といううなずきのサイン
そんなスマホを持つ人の70%が利用しているというLINEがなんで今日に不具合が起きるんだ

まだまだだね、みんなまだまだだね



そういえば
3.11の時に好きな人に連絡をしたんだっけ
中学を卒業してしまっていたからもうしてないのかな、いやしてそう
大事なこと、忘れちゃったな
悲しい





あの日は忘れたい 
けど
あの日以降初めて再開されたスクールオブロックで最初に流れた曲は忘れないよ


響く鐘の音のような あのメロディはなんだっけ
昨日や明日やじゃなくて 今を歌った歌